試聴用のリファレンスCDは早々変えることはできない。
これまで使ってきたのは、録音の良いジャズボーカル、トリオ、クラシック、テスト用CDなどで総合的に評価して、いわゆる万能選手を育ててきたつもりだ。
ここに来てぶっちゃけてしまうが、よく分からんくせに分かったようなつもりでいることも多い。微妙な違いは僅かな音量の違いや頭の位置、ディスクの帯電状況でも変わってしまうから、本来いい加減な思い込みと言われて否定するのも苦しい。
オイラは思い違いをしていたかもしれない。録音の良いディスクが比較試聴には必須で、広帯域な演奏でなければと思い込んでいたのは愚かであった。そもそも高音質録音のソフトは音が良いので、機器の使いこなしで再生音の是非を決定する基準にするのが難しい。細かな変化も味として許容してしまうからだ。
実は最近アイドル曲や歌謡曲ばかり聴いている。それもメインシステムでだ。これらは以前、共存不可のジャンルとして、オーディオファンの機器とは相容れない異質な録音であると書き込んだことがある。だからこそ、アイドル専用システムを作ったのだが・・
今、メインシステムで中森明菜や石川ひとみ、山口百恵、太田裕美を、さらには由紀さおりや坂本スミ子、疋田三枝子等々を聴きまくっている。クラシックは大掃除で埃を掃う始末だ。これらの馴染みのある声に違和感を感じるようでは何かがオカシイはず。その意味では、ヘンテコな録音だろうが音質が悪かろうが関係ないのだ。これが楽しく聴こえてくれば大きな問題はない。基本はここだ!( ̄∇ ̄)v
以前は試聴会等でこうしたディスクを持っていく勇気は無かった。バカにされるのではないかと、見栄を張る必要を感じていたのだ。これからは堂々と使うことにしよう。
録音が良いディスクは多少の悪条件には負けない。だから特に未試聴ディスクでは騙される。しかし、昔から馴染みのある声色が違うと誰でも違和感を持つだろう。