シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

太田裕美

太田裕美石川ひとみに次いでお気に入りである。
 彼女は他のアイドルとはちょっと毛色が違って、全盛期の頃でもアイドルとしてブリブリいわしていなかった。飛びきりの美女でもないし、水着が弾ける健康バディでもない彼女の武器は、確かな歌唱力と独特な声色だ。
 舌足らずな声は、今であればポップな明るい可愛さを前面に出した歌がキャッチーだろう。彼女はあの声でマイナーな調べを歌い上げ、そのフワっとした声色とドラマチックなフォークソングのギャップに惹きつけられる。
 当時、「九月の雨」のEP盤に何度も針を落とした。本来なら、買ってきたレコードの状態を保つために速攻でテープに録音して、以後はテープで聴いたものだった。しかし、それでは彼女のあのタンポポの種のような声がベッタリしてしまうのだった。
 CDの時代になって、手軽にSNの良い復刻盤が多数発売され、無精者のオイラは気楽に良い音で聴けるならと入手したが酷い音であった。まるでステージの後ろから聴いているかのような違和感に愕然とした。それからは一時期、こんなものならPCでコピーしたものでも似たようなものと思い、やたらとコピーしたものである。それは明らかにスカスカな音質だったが、どうせ元の音がダメなのだから気にもしなかった。しかし、コピーしたCDは何故か軒並み音が途切れて使いもにならなくなってしまうのである。
 近年、CDの録音も向上し、今回は太田裕美のベスト盤を買い直してみようと思う。
                                   〜つつく〜