シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ベアリー・リーサル

 本作はよくある女アサシンものの最新作である。
 主演はヘイリー・スタインフェルド。エンダーのゲームで彼女を初めて見て、その個性的な顔立ちが印象深かった。決して美人ではないが、むしろアリキタリな美女は女優としてマイナスでしかない。
 彼女を育てる暗殺組織の鬼教官がサミュエル・L・ジャクソン。お似合いである。そして敵役がアルバちゃんとなれば興味津々だ。ジェシカ・アルバの出番はさほど多くは無いが、峰不二子ぶりが実に可愛い。
 さて実はオイラ、この作品も数ある女アサシンの悲哀を描いた一つだと思っていた。ベッソン監督ではないので、そこに何か新しい風情でもあればと期待してのレンタルだ。まず、オープニングのマンガチックなコラージュと軽い音楽に、別のDVDがすり替わっているのではないかと思った。そして、すぐにこれはコメディであること、学園ドラマであることが判った。
 ティーンエイジャーの色恋ものはオイラにとって苦手なタイプだ。途中で止めようと思ったが、結構引き込まれてしまい、お決まりのハッピーエンドまでそれなりに満足してしまった。大したアクションも無いのにだ。
 これはシリアスになりがちな女アサシンものを、軽い学園生活の話に主軸を持っていったところが新しい。殺し屋のエリートが普通の高校生活に難儀するのが面白く、ヘイリー・スタインフェルドが実に田舎くさいのがいい。もっと健康的なお色気があってもいいが、若いカップルが安心して観賞できるホノボノとしたところが持ち味だ。