シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

逆位相

 逆位相といっても、左右の位相違いのことではない。左右共プラス・マイナスを逆にした場合の位相違いのことである。
 この位相違いの音が感知できるか否かという話題が、以前オイラが出入りしていたハードな掲示板でテーマとなった。そこでは違いが分からないのではないかという意見で収束したし、ショップで相談しても変わらないという説明であった。当然、そうなればオイラは気にしなくていいと判断し、XLR接続の位相違いなんてまったく気にしなかった。
 アキュは2番ホットであるが海外メーカーはほとんど3番ホットであり、その接続法を気にする御仁が多い中、まったく意に介さずそのまま接続して逆位相で聴いてきたものである。ところがこれに疑問が沸いてきた。
 アキュのアンプには位相を揃えるためのPHASEスイッチがある。せっかくあるのに使っていなかったため、試しにオンにしてみると音が変わるようなのだ。まさかと思い、何度も確認した。最初は気のせいかとも思ったが、テストCDで明らかな聴感上の違いが感じられた。位相が揃った状態(今回の場合はオンの状態)では、音が締まって密度の高い低音が聴ける。高域は静かだ。逆位相のままだと、低音は量感が増してボリューム豊かになる。中高域が華やかだ。これはどうしたことだろう?
 ちなみにPHASEスイッチはそのままで、スピーカーの結線を左右とも±入れ替えて試聴すると、音の違いは感じられない。ということは・・この音の違いはアキュのPHASEスイッチを通過する時点で色が付くと考えるしかない。そうだとすると実に残念なことだ。アキュのプリ機能は優秀だと思っているが、信号が通過する道筋が変われば音に影響はゼロとはいかないわけか。C−290を使っていた頃、バランススイッチを操作すると音抜けが悪くなることを確認したことがある。幸い常用しているトーンコントロールは、気になる劣化を感じないのでホっとしているが。
このあたりは、たとえ最新機種に変えても変わらないのではないかと疑っている。