シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

忍者・アベンジャーズ

 B級グルメなら食べておこうとレンタル。これは最新の忍者映画である。
 主演はスコット・アドキンス。彼は若手のアクション俳優だが、結構有名なアクション映画に名を連ねてきた。しかし、主役を張れないのは老獪化け物スターが踏ん張っているからで、ある意味不幸な役者だ。本作では素晴らしい身体のキレを魅せている。
 脇役にケイン・コスギが登場。やはり忍者となれば、コスギ家を無視できんだろう・・世代交代という意味もあるのかと思っていたが、いやいやストイックで真面目な性格がよく出た頑張りである。彼はズバリ、ベビーフェイスで損をしている役者だ。本作でシェイプした顔付きとクライマックスの格闘は見事だ。武道家と言いたいほど見切りの動きがギリである。スコットもそうだが、この2人の空手アクションは実に重心のブレが無い。大変な安定感と美しさがあって、もっと評価されてほしいものである。
 物語はよくある復習劇なので、前半は早送りでOK。スコットの下手な日本語を堪能したいなら別だが。
 忍者映画はショー・コスギによって一大ブームとなったが、当時の忍者映画を観ると実に稚拙でお笑いに近い。この最新作はキレのあるアクションでなんとか見れるレベルに仕立ててきたが、これが限界だろう。やはり銃に手裏剣や刀で立ち向かうのはファンタジーでしかないと思う。
しかし、米国では今でも忍者は需要があるということだろうか。ダサダサな邦題ではないが、あちらでは忍者とはアベンジャーズの一員のような位置付けなのかもしれない。
となれば、ぜひケイン・コスギに「ニンジャ」として、ヒーローになってもらいたいものだ。