シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

バンディダス

 2006年の西部劇コメディ。深夜ロードショーでやっていたので録画してみた。
 監督がなんと、リュック・ベッソンである。彼にこんな作品があったとは知らなかった。しかし、「TAXi」で彼のコメディセンスは定評がある。
 主演はペネロペ・クルスサルマ・ハエックの二人。美女2人のコメディとは最初不安があったが、旨く性格分けをして被らないようにバディ・ムービーとして成立させている。もっとデコボココンビにした方が陰影が濃くて判り易く作れるのだろうが、甲乙付けがたい美女をもってくるアイディアはいい。しかもなかなかキュートなのだ。ちょっぴりお色気もあって、毒が少ないバランスも良い。
 近年のベッソン作品はいただけないものが多いが、これはイキイキしたところが微笑ましい。ただクライマックスはイマイチで、もっと盛り上げるスケール感のある対決にしたほうがいいだろう。TVドラマの初回スペシャルのような風情にまとまってしまっている。また、あわよくば続編を・・といった姑息な意図が見え隠れしているのだ。
 コメディなんだし、もっとぶっ飛んだ展開にしてもいいんじゃないかとも感じた。そして、チャーリーズ・エンジェルの西部劇版にしてもいいと思う。