サンシャインが発売するMgSPENCER(マグネシウム・スペンサー)を借りてきた。これは自宅で使っているメタル・スペンサーに変わる商品として発売されたもの。素材の供給が絶たれたことから、やむ無く発売中止となったメタル・スペンサー。その後継者はマグネシウム製となった。この違いは音にどう現れるのか。さっそく自宅試聴である。
使いどころは、クロックの足元。クロックのインシュレーターで音が変わるだって?などどホザク御仁は今すぐ右上の×をクリックしよう。(前もあったな・・)
これは予想以上に変化があった。まず、音が軽くなるのがすぐ分かった。一般的に音が軽く感じるのは、質的にアップしたものと認識されている。たしかに軽々と低域が出てくるのはストレスフリーで心地良い。しかも密度感は高いのだ。しかし、ズシっとくる重量感が無くなると淋しくなる楽曲もあるので、好みによると思う。
高域が大変繊細に表現されている。逆に力強さは後退したと言っていい。中域はボーカルの音像を絞込む傾向ではない。実際、メタル・スペンサーと比べて口元が大きい。
総じてこれは素材の違いが音に出ているような気がする。鉄からマグネシウムへの変更は、その触れた質感その通りの違いが音に現れているようだ。もちろん、持った時点で先入感が働くのも分かっている。それを差し引いても、その傾向は否定しがたいということ。
ジャズ、ロック、ブラスを聴くならメタルで、クラシック、女性ボーカル、癒し系ならマグネシウムといったところだ。
左がメタル・スペンサーで、右がマグネシウム・スペンサー