サンシャインは、マグネシウムを素材としたオーディオ・アクセサリーで台頭したガレージ・メーカーで、その最大の売りは効果に対してズバ抜けた価格設定の安さにある。
オイラはすでに、超薄型制振シート、メタルフォース、メタルスペンサーを導入していて、そのムダを極限まで省略した実用性オンリーの方針に納得している。そのサンシャインから新商品が発売されたので、店頭でその効果を確認してきた。
それはマグネシウム製大型ベース、吸振シールド、マグネシウム超薄型制振シートの3種類であるが、最後のシートは時間がないので有無の比較は叶わなかった。対象機器はYAMAHAが新発売したCDPのCDS-3000を使う。
まずは、マグネシウム製大型ベースから。これは、単純に高純度な直径78mm高さ26mm重さ220gもあるマグネシウムの塊であって、その質量たるや重厚そのものだ。CDPの足元に4点支持で有無の差を聴く。
これは耳を疑うほどの違いがある。まず状況として、このインシュレーターが無くとも、オーディオ専用ラックにクリプトン製のベースボードを置いてCDPが設置されているのである。なのに、このインシュレーターを介すると、音密度、奥行き、透明度が明らかに改善されてしまうのだ。
改善と感じるときは、決まってCDPのクロックを高精度にしたときの変化に似ている。同様の改善を感じたインシュレーターに、クライナのD-PROPが思い出されるが、その違いはマグネシウム製大型ベースの方が圧倒的に安価ということだ。このコストパフォーマンスを目の当たりにすると、自宅で必要な部位が無くとも買ってしまいそうである。
吸振シールドについては、また次回。