シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

YAMAHA NS-05

 1年半前にパイオニアPE-16Mというロクハンのフルレンジスピーカーを購入し、その再生音のバランスの良さに惚れた話をした。
 その後、メインスピーカーのメンテの間は主役として奮闘し、さらにその実力をアピールしてくれたものだ。ところが、BOSEのAV用スピーカーが破損してからは正式なサブに収まるかと思いきや、TADのモニターがしゃしゃり出たことで、日の目を見なくなっていた。寝室で使う予定もあったのだが、部屋は手狭でPE-16Mは大きすぎた。完全に家族からは邪魔者扱いされ、今では不憫な日々を送っている。これはもっと有意義に活用してくれる人に渡るべきだ。
 そんなある日、ハードオフで懐かしいスピーカーを見つけた。24年前に発売された小型スピーカー、YAMAHA NS-05である。
 オイラがオーディオに駆け出したバブル絶頂期、598戦争の中でYAMAHAは他社とは違う戦術にでた。どこのメーカーも30センチ3ウェイのハード路線で生き残りを賭けていたのに、ソフト路線の高級小型スピーカーで勝負に出たのだ。それが、YAMAHA NS-1classicsという名品であり、NS-05はその妹分と言えるものである。
 その特徴は、ボーカル再生に特化しようという明確な主張を持つ事で、バブル期らしく2ウェイのユニットは共にアルニコマグネットの贅沢仕様、それも壺型ヨークだ。おかげで、箱にはまったく金を掛けられなかったのがFALと似たところを感じる。
 現品は、24年前の商品とは思えない程度の良さ。ユニットに劣化も見られず、箱に欠けや変色もない。サランネットにホツレ一つ見当たらない。さすがYAMAHA質実剛健なスピーカーを作る。バブル期の他社スピーカーを中古でよく見かけるが、皆例外なくボロボロなのだ。
 これなら寝室に置けるし、仰角の付いたスタンドで床置き想定仕様なのも都合がいい。価格は・・破格に安い!PE-16Mを大切に使ってくれる人に譲って、これを我が家に迎え入れよう。そんな古いスピーカーで不安が無いかって?先日、50年以上前の熟女スピーカーに感動してきたばかり。24才なんてギャルに近いもんだ。

その音は・・また後日。