シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

 V(ヴィー)は用意周到な悪玉異星人が地球に攻めてくるTVドラマで、1983年に製作されて大ヒットとなった。厳密にはビデオドラマなのだが、細かいことはよろしい。
 これが、リメイクされてスーパードラマTVで放映中だ。このSFドラマの見所はレジスタンスに焦点を置いたという着眼点で、トカゲ異星人の造形なんぞはどうでもよい。事実、レジスタンスとビジターとの息詰まる攻防は、地味のようでいて緊迫感に溢れて視聴者をグイグイ惹きつける。
 オリジナル盤の主人公を演じるマーク・シンガーが渋くて良かった。それ以上に軍人役のマイケル・アイアンサイドがカッコイイ。敵の女王様はジェーン・バトラー、これはイマイチ。この作品、ラストはあまりにもヒドイ終わり方で、大ひんしゅくを買ったものだった。
 そして、2009年にリメイクされた本作は、日本では絶賛放映中であるが、本国ではすでに第2シーズン10話ほどで打ち切りとなっている。この視聴率低下によって、無理やり放映終了パターンにされた事実を知ると、後の展開はどうでもよくなってしまう。
 ただでさえ、このリメイク作は陰険な手口に人間が翻弄される場面が多く、見ていて不快感を覚える。唯一、女王様役のモリーナ・バッカリンは魅力的で、それだけが救いである。女王様の風格と知性があり、ピンヒールやラバースーツが似合うと想像させる。その意味では、あの地味な衣装もマイナスポイントだ。

オリジナルだ。 結構イケテル。

リメイクしたもの。 従うなら、こっちの女王様だ。