シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター

 2023年公開の超ウルトラA級SF大作。年末に地上波ノーカット公開したのを鑑賞。3作目の劇場公開に合わせたTV放映である。

 以前ならこうした大作は必ずレンタルDVDに大挙して並んだ。ところがサブスク全盛の時代になって独占配信するようになり、レンタルにも並ばなくなった。アマプラしか契約していないので、これも諦めるケースの1本だったのだ。地上波の映画が重宝する時代が戻ってくるとは皮肉なものである。

 前作「アバター」は実に衝撃的な作品だった。その映像美、アイディア、リアルな3D技術に圧倒された。そんな世界一の興行収益を挙げた作品の続編は、もはや天文学的予算を屈指したバケモノ作品である。リアリティに徹底した拘りを持つキャメロン監督は、全編に渡って途ほうもなく緻密で広大な映像を見せつけてくる。戦闘メカや未知の生物の造詣を工学的、生物学的に研究しつくしたかのようなリアリティだ。

 惑星パンドラの住民ナヴィの容姿は個人的にはどうにも気色悪い。特に子供が出てくると日本人の可愛い感覚とズレがあるのか、違和感がどうしても立ってしまう。しかし1時間もすると慣れてきて、後半に人間達が悪人としてゾロゾロ出てくる頃には自然に受け入れていた。前半、ほとんど人間を出さずに観客をナヴィに慣れさせる計算だったのなら大したものである。

 ストーリーはキャメロン監督らしく、続編は家族がテーマの常套手段どおり。だから真新しい展開ではないのだが、この異世界の映像美が主役なので単純な話で良いと思う。極自然に感動できた。大団円で手放しに喜べないラストは、続編への布石として納得である。

 ただ、苦言が無いでもない。作りこみが徹底した作品にありがちな、不親切な説明不足がある。前作から数年経って家族が増え、2人の養子までいる説明は一切なく話が流れていくため、家族関係を理解するのに時間を要した。予備知識なしで観る観客は置いて行かれやすい。これはノーラン監督の作品も同様で、観客に自分の作品への探求心がある事を前提とした監督の自信が露骨に見える。

 でもまあ、こんな贅沢な作品が劇場で同じ料金で観られるのだから文句も言えまい。


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