シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

Supreme S C60 の変遷 その4

 FALのSupreme S C60に予告の無い変更があった。まあ、そんなの今始まったことではない。日々試行錯誤しているのがガレージメーカーなのだ。

 昨年は吸音材やボイスコイルの巻き線が変わって音が変質、元に戻したりとスッタモンダしていた。その間も買っていく消費者はいるので、同じスピーカーでも製作時期によって音は違う。それもまた趣味性深いと言えようか。

 今回は見た目からして変わった。サランネットが強化されて不慮の事故でもユニットを保護してくれそうだ。しかも、バスレフダクトが見えなくなったので、ダサイ外観は大きく改善された。そして、見えない変更にバッフル板が厚くなった事が上げられる。しかし外形寸法に変更はないので、内容積は縮小したはずだ。このあたりが音質にどう関わってくるのか。さっそく試聴してみた。ソフトはいつものハンターとアンコール。

 こりゃかなり違うぞ!ブーミーな低音が適度に締まっている。昨年の春にダクトをコルク栓で調整したときみたいだ。(2019-5-25  FALに栓をする 参照)さらに、中高域以上の抜けが良くなった気がする。これについては店員も同感で、オイラの気のせいではないだろう。サランネットの強化で透過性は悪くなったのに、これはどういうことか。実はまたエンクロージャー製作業者が変わったそうだ。こうした過渡期には仕上げに課題が出やすく、今回も突板の厚みに改善の余地があったらしい。駆動しているのがデノンの売価3万円以下のレシーバーなので、全体的に音が薄口で優しく、密度やキレがないのは仕方がない。ここでは伸びしろがある状態でデモをする方針であり、それでも魅力が伝わるのだからいいだろう。

 おそらく最もFALをリポートしているオイラが断言する。今回の変更は、間違いなく改良だ。(^Д^)♭

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奥にあるSupreme S C60F-AMTと見比べればネットの違いがよくわかる。