シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

インスタント焼きそば

 インスタント焼きそばとは、カップ焼きそばのことではない。昔ながらの袋麺の焼きそばである。

 これが実に美味く、数多くあるカップ焼きそばは絶対に太刀打ちできない。その理由は、実際にフライパンで炒めるからで、熱湯でふやかした後に湯切りするだけのニセモノとは香ばしさが違うのだ。

 市場の大勢を占めているのが、マルちゃんとニッシンだ。以前は圧倒的な味の差でマルちゃんが優勢だった。その違いはソースにあって、以前のニッシンは液体ソースだったのが不人気の原因だったと思われる。今では両者共に粉ソースとなって、優劣はほとんど無い。私的には、ゴマと甘辛さが特徴のマルちゃんが好みだ。

 このインスタント焼きそば、意外と調理が難しい。袋の裏に説明された作り方では上手くできないのだ。基本的に底の浅いフライパンで全て調理するため、絶妙な加減と経験が重要になる。

 まず、フライパンに乾燥麺が半分浸るほどの熱湯を沸かし、麺を茹でる。当然、途中でひっくり返したりほぐさなければならない。かなり硬めに茹でるのがコツだ。まだ早いと思うくらいで湯を捨てる。全部ではなく、微妙な量を残すのだ。そして、粉ソースを振りかけて炒める。そうすると、粉がうまく溶けて水分も蒸発し、炒まる頃には丁度良い硬さになるわけ。インスタントなのに技術が必要(笑)で、上手くできると店の焼きそばを凌駕するほどの味となるのだ。

 好みで乾燥野菜や海苔を加えるもよし。最後は炒めたフライパンごとテーブルに持っていって食す。皿は使わない。つまり最後までフライパンしか使わず、茹で鍋や湯切りのザルも使わない。インスタントに洗い物が多いのは邪道なのだ。