LS3/5aの現代版については、昨年の春にスターリング・ブロードキャスト版とグラハムオーディオ版を聴き比べている。(2019-04-20 LS3/5a 聴き比べ 参照)
そのスターリング・ブロードキャスト版が、LS3/5aV2からV3にバージョンアップされた。ネットワークの変更だけのようだが、重量がかなりアップしている。期間限定で置かれているので聴きに行ってみた。
配置が以前と違うので、正直言って音の違いなど分かりゃしないだろうが、駆動系は変わらず、スタンドも同じなので傾向は掴めるだろう。
以前と同じウイリアムス浩子で聴くと、とてもバランスの良い音が出てきた。そんなのLS3/5aなら当然で、アンプが温まると結構低重心で音像の密度が高いと感じる。というのは、V2は軽やかで明るい音だったからで、今回はセッティングが悪条件なのにキッチリ定位してくるのだ。グラハムオーディオ版のようなハッキリした音像感でありながら、ゴリゴリ押してくる感じではない。とても落ち着いたシットリ感のある趣だ。
これはいかにもヨーロピアン・サウンドといった印象を受けた。寝室でメインシステムとして活躍させたら理想的だろうな。