シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

身内の葬儀 その2

 身内の葬儀があった。事故があって2週間昏睡状態が続いていたため、覚悟はできていた。
 半年前の不幸が昨日の事のように思い出される。あの時は真言宗の一風変わったお経に感動したものであった。そして、今回は神道である。
 神道の葬式は少ない。ましてや身内で執り行うのは初めてである。しかし大丈夫。恥をかきたくなければ、玉串奉納と二礼二拍手一礼(音無しバージョン)だけ覚えておけばよい。後は玉串料を蓮の花を描いた不祝儀袋で持ってきたり、ご香料と書いたりしなければOKだ。受付にいて、そんなバカ者が半数以上いるから呆れる。それもなんと、年寄りがほとんどだ。
 オイラも神道の通夜祭は初めて体験したが、御霊の遷霊という仏式には無い儀式が興味深い。これは故人の魂?が小さな器に移される儀式のようで、部屋を暗くして神主が「・・オオオオオオオオオ〜〜〜」と美声でサイレンのような声を数回発する間に執り行われるらしい。これがなんともこの世のモノとは思えない雰囲気を醸していて、諸星大二郎の世界を奮起させる。通夜祭の所要時間は仏式とあまり変わらない。
 なんだか罰当たりな書き込みのようだが、オイラは神道に俄然興味を持ってしまった。二拍手も音を立てないのは意味があり、最後にろうそくの片方だけ火を残すのも意味がある。神事とは過去の再現を辿るものが多い。なるほどなあ・・
 二日目は葬場祭(告別式)、焼き場で火葬祭と、家族葬なので早い早い。戻ってきて帰家祭、十日祭とあっという間に進む。素晴らしい!神道はいいなあ。しかも金が掛からないときた。
 死んだ後の行方について、仏教と神道ではその考え方が大きく違う。坊主にしろ神主にしろ、丁寧に故人の行く末をお説教してくれるが、催事をどっちの方式でやるかで死後の行く末が変わってしまうわけがない。つまり世間体だけの話であって、オイラのような宗教に興味が無い人間には安くて面倒が少ないほどいいのである。