シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

イン・トゥ・ザ・ストーム

 2014年公開の竜巻映画。
 竜巻作品といえば、ツイスターが有名。製作、監督共にヒットメーカーを起用して作られたツイスターはシンプルなストーリーで、パニック・ディザスター作品というより、未知の怪物を追うハンターの執念を描いたものだった。しかし本作は違う。
 俳優はTV俳優レベルで予算を抑え、竜巻とその光景描写に金を掛けた純粋なパニック映画だ。ストーリーはツイスターでも登場した竜巻ハンター達と、テキサスの田舎学生達、そしてバカなユーチューバーが三つ巴で展開。いずれもビデオ撮影というキーワードが共通していて、これは何か大きな複線となって最後にまとめる気だな・・と思わせ、その実何も関係ないという呆れたものだ。まあ、主役は竜巻そのものなので大目に見るか。
 中盤まで登場する竜巻は小ぶりで動きが早く、まるで生き物のように襲ってくる。あの規模の竜巻でコンクリート製のビルが崩壊するのはどうかと思うが、ラストの特大竜巻がそんなうっ憤を吹き飛ばす。あそこまでデカイとクライマックスの暴風に耐える描写は巨大台風と変わらない。
 ユニークなのが、その最大の見せ場のシーンはCGだけではない気がする点だ。どうもミニチュアを使っているとおぼしき場面が目に付く。円谷の特撮臭がするのがちょっと微笑ましい。