シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

トーンコントロール その2

 4月19日のつづきだ。重(超)低音のみコントロールするため、FAL専用のイコライザーを使っているが結線をシンプルにしたいので、プリアンプのトーンコントロールが使えないかという話。目に付けたのがアキュのプリに付いている優秀な加算型トーンコントロール。しかし、ターンオーバー周波数はできるだけ低くなければならない。で、以外にも普及型のプリには40Hzと100Hzの切り替えができるのだ。
 都合が良いことに、懇意の店にアキュC-2000の中古が置いてある。これを店頭のFAL Supreme-C90EXWに接続し、40Hzでターンオーバーさせて低域をコントロールしてみよう。
 う〜ん・・これはいけない。実は予想はしていた。置き場所とセッティングが悪いのである。展示スペースのデザイン上、庇のような出っ張りがあり、これが中低音を被らせていると思われる。音抜けは最悪、現状は本来の力の10分の1も出ていないと評価。(>_<)
 この劣悪な状況でBASSをグイっとアップしてみると、ジャズのベースあたりの音域はほとんど変化していないように聴こえる。対してオルガンの重低域は明らかに肥大するのが分かる。肥大とは悪い表現だが、質が悪い低音なのだ。
 これではアカンということで、SPECの楓インシュレーターを挟んでみると、見違えるように抜けがよくなり、萎れた花が水を得たかのように生気溢れる音に変貌した。中低音の被りは変えようがないが、遥かに判別しやすくなったので再試聴。
 その結果、好ましい感触が得られた。若干、通常低域に重みが増した質の変化を感じるけど、許容範囲だ。現行機種のC-2120ならSNもアップしているに違いない。
 FALのイコライザーは専用機だけに文句なしの音質である。しかし開発設計者がいなくなってしまったため、故障したら直せるのか不安がある。アキュのトーンコントロールをメインで活用する日も近いかも・・

C-2120のトーンコントロール特性。
後日、アキュにメールで教えてもらったが、この周波数切り替えはターンオーバー周波数ではないらしい。だからか、この図の100Hz特性は、上級機種のC-2400番台で採用している300Hzターンオーバー特性よりもハイカットが甘い。