シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

水難訓練

 この季節になると、消防では水難訓練が恒例として行われる。むしろ、消防団の通年行事的なものであるが、本日行われた訓練は消防団は抜きの隣接消防署合同訓練であった。地元の漁業共同組合も参加していて、規模としては大きめだ。
 内容は河川の増水により中州にバーベキュー団体が取り残されたという設定で、付加設定として河川に落ちて流されている人がいたり、中洲の団体は何故か全員が怪我人で、一人は重傷、さらに息もしていない人もいるという派手なデコレーションの訓練である。オイラは救急隊長としてボートに乗って中洲に行き、怪我人を選別して搬送の整理と処置が主な任務となる。
 実はこれ、隣の消防本部が企画した訓練で、状況設定が不自然でしかも自分達の消防署が受け持つ役割に大変な不満があったため降りるつもりでいた。ところが譲った分署の若い隊長が都合が悪いとかで、結局オイラがしぶしぶ参加する羽目になったわけだ。
 訓練場所は大変暑い。日陰の無い河川で感染防止衣に救命胴衣まで着けているのだ。脱水症になっても不思議じゃない。
大体多くの団体が合同で一つの災害時案を訓練すると、予定とは掛け離れたものになってしまうものだ。今回も案の定、訓練に慣れていない漁業共同組合の船が想定より遥かに早く現場に到着してしまった。もう、設定はめちゃくちゃである。パニくる連中が多い中、オイラは楽しくてしょうがない。何が起こるか分からないのが現場であり、次の手が用意されていないその場の判断が必要になってくる。
不謹慎であるが、決められたストーリーが瓦解するとウキウキしてしまうのだ。でも勤めてニヤつかないようにしている。マスコミや見学者は怖いからね〜