シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アントマン&ワスプ

アントマンの続編であり、シビルウォーの続編でもある。
アントマンはコメディセンスに優れ、マーベル作品の中では突飛な作品として注目だった。おかげで他のシリアスなヒーローとの共演がし難い。本作は純粋な続編であるため、スケールアップして思う存分コメディ・タッチを突き進む。ところが、どうにもツボを外した漫才のような空気が劇場に流れた。
ヒット作の続編にありがちな失速である。監督も同じということは「テルマエロマエ」や「キングスマン」と同じ懲りないパターンだ。前回のような絶妙な間の良さは無く、ひたすら派手に仕上げて豪華にしただけで、新味もない。無毒なジャッキーチェンの作風で割り切ればいいものを、妙にシリアスな一面を添えるため、観ていて落ち着かない。しかも、笑いを取る場面がイラ付く悠長な展開のため、ダダ滑りである。劇場内ではクスリとも笑い声を聞かない。いい加減言い飽きたが、中途半端なんだって!(`D´#)
 救出される母親役にミッシェル・ファイファーの懐かしい姿が登場。キャットウーマンも歳には勝てない。しかし、この設定は不満だ。量子の世界は時間の概念が無いはずではなかったか?ならば、本人は若かりしままの姿で救出されるべきで、さすれば老いたマイケル・ダグラスとの間で面白い漫才も生まれたろうに。
 本作には、立ち位置の半端なローレンス・フィッシュバーンや壁抜け女はまったく不要で、ウォルトン・ゴギンズ率いるマヌケな武器商人達とのじゃれ合いと、母親の救出劇で締めれば良かったはずだ。


マーベルの2段構えオマケも板に付いてきた。このインフィニティ・ウォーとの絡みはショッキングだ。