シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

頭痛に酸素

 昨日の出動で、強い群発性偏頭痛の傷病者を搬送した。かなり辛そうであるが、単なる偏頭痛であるからバイタルサインは良好である。血中酸素飽和度も100%近い。救急処置室に到着して、ドクターはすぐに酸素を与えはじめた。それも血中酸素が満ちているにも関わらずに、投与ゲージは8リットルを示している。これを見て、オイラはなるほどと思った。
 頭痛は大別して血管拡張性の頭痛と筋緊張性の頭痛に分けられる。他にも出血性の頭痛があるが、くも膜下出血のような頭痛はこの際例外としよう。この内、血管拡張性頭痛は、その字の通り、頭蓋内の血管が開くために脳圧が上昇して脳ミソパンパンで苦しいよ〜となるもので、偏頭痛は代表的だ。酸素が不足すると脳に送る酸素をなんとか確保しようと血管を開くわけだ。体内酸素は満ちていても、偏頭痛持ちの脳血管は誤作動するのだろう。そこで、酸素を過剰に投与することで、脳血管に酸素タップリだぞと教えてやるわけだ。晴れて血管は収縮してもとに戻り、頭痛は治まるという理屈である。

 オイラは肩こりによる緊張性頭痛なので効果は望めないが、次女が偏頭痛持ちで寝込むことがある。そこで試してみようと思い、今日はスポーツ用品店で酸素缶を買ってきた。生あくびが出るときや、勉強に集中できないときにも頭のオヤツとして有用だろう。