シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

中森明菜 その2

この頃になって、中森明菜のCDを多量に購入して聴きまくっている。
まあ、彼女に限らず80年代アイドルの歌唱を郷愁に乗せて楽しんでいる最近ではあるが。
 ちょっと前までは百恵に嵌まっていた。だからポスト百恵で銀幕登場した彼女が、次のターゲットになってもおかしくない訳である。
詳しいデータはウィキを見てくれればいい。オイラが彼女を知ったのは大学生の時で、プロモーション・ビデオがブームの時代に、デビュー曲「スローモーション」を目にして注目した。たしか天気予報のバックで流されていたような記憶がある。爽やかでありながらインパクトのある声が初々しかった。今聴くと、たしかに初期の歌特有の不安定さはあるが、やはりオーラがある。その後の活躍は知っての通りで、まさに80年代バブルの申し子であった。
オイラの若い頃はほとんどアイドルに興味が無かった。大学時代は洋楽オンリーで、ディスコで踊れない曲は無用だったのだ。それでも自然に脳裏へ刻まれるほど、彼女の曲は巷で大きな存在感を持っていた。
 今、懐古して一連の曲を聴くと実に楽しい。特筆したいのは、いわゆるB面曲に鳥肌が立つほど良い曲が多く、「恋路」や「ラ・ボエーム」は素晴らしい。高らかに突き放つロック系から、囁きかけるバラードまで、オーディオ的にも再生が難しくて気合が入る。彼女は低い声で囁くので、よほど中域に密度がないとボロが出るのだ。
 ただ、彼女のオーラも89年の「CRUISE」までだったと思っている。私的にはこのアルバムでCLOSEであって、アルバム最後の曲「雨が降ってた」がスターの終焉に相応しく思う。この曲の囁くボーカルと広がる音場が両立して再生できれば鳥肌もの。