シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

メン・イン・ブラック3

 MIB3を観て来た。このシリーズは吹き替えの声が馴染んでいるので、日本語吹き替えの2Dで観賞。
 前回観たテルマエ・ロマエと同様、これはタイムスリップ・コメディで、笑いと感動を狙ったエンターティメントだ。しかし、テルマエと違うのは、ボケキャラとギャグで笑わそうとしている点だ。よって、米国人でなければ分かりにくいジョークや映像が畳み掛ける。ジョークの間をチラホラ散見するが、日本では下手な漫才師のスベリとなって見苦しいだけだ。コメディでありながら、クスリとも笑う観客は居なかった。
 トミー・リー・ジョーンズは予想通り、大して画面に出てこない。もはやしがない老人脇役の低落ぶりである。「沈黙の戦艦」で、セガールおやじと格闘した姿はカケラもない。代わりにジョシュ・ブローリンが若い頃のKを美味く演じている。
 このシリーズは敵が毎回グロテスクなのが実に不快で、ゴキブリ、タコの次はエビであった。そして、シリーズ最大のスケールで展開しているのに、何故か小ぶりに見えてしまう。
 ラストは、味なエピソードでKとJの関係を深めてハッピーエンドに締めくくる。それはいいが、意味不明な笑いの仕込みには辟易とした。総じてシリーズ3作中、最もツマラナイ作品である。