シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

アイルビーバック、トータルリコール

トータルリコールと言えば、1990年大ヒットのシュワちゃん主演SF大作だ。知らぬ人はおるまい。これがリメイクされる。主演はコリン・ファレルで、監督がレイ・ワインズマンだ。宇宙には出て行かないSFで、ディック原作の「記憶売ります」に忠実な作風という前評判だ。つまり、もうどんなシロモノか解かったような気分である。きっとツマラナイはずだ。がはははは!
シュワのトータルリコールを超えることは絶対ありえない。理由を述べる。シュワ以外にもシャロン・ストーンマイケル・アイアンサイドといったギラギラのオーラを持った俳優が暴れまくる本作は、それだけでも腹一杯なのに強烈なグロ描写のエンターティメントに仕上げてあるのがスゴイのだ。今作れば年齢制限になるであろう。当時は、SFXの技術として売られたグロ描写で許されたのかもしれない。惜しいのは、グロとくれば更なるエロも欲しいところで、シャロン・ストーンがもっと脱ぐべきであった。まあ、シュワのタマを殴って蹴って、顔面騎乗の格闘シーンがあるから贅沢すぎる欲求だろう。
ではこの映画はSF映画として変化球か?と言うと、ツクリは剛速球勝負なのである。地球と火星の未来を構築する大道具セットを見れば感心せざるを得ない。だてに制作費6500万ドルではないのだ。
さらにストーリーの捻りが利いていて、ただのグロSF大作ではない深さもあるのだ。
大皿に豪華絢爛山盛りネタの散らし寿司、それがトータルリコールだ。