ブルーレイは画質がいい。それは知っているが、どんなものか実際に見たことがなかった。セールス用の半分DVDで半分ブルーレイというデモディスクは見たことあるが、嘘くさい。
で、ツタヤで借りてみることにする。DVDでも高画質で有名な「スターシップトゥルーパーズ」で確認しよう。これならDVDを持っている。
この映画、ある意味ロサンゼルス決戦とは正反対のテーマを持つ名作で、グロい映像と笑えるほどの軍人賛歌で痛烈に軍国主義を皮肉っている。昨今さらに目が悪くなったにも関わらずメガネを付けないオイラに、その画質の違いがわかるのだろうか?
始まって数分でそんな疑問は吹き飛んだ。音質の微妙な違いを比較するのと違って大変判りやすいものだ。なんというか、アナログから地上波デジタルに変えたときと同じ感覚である。おそらくすぐに慣れてしまって有難味も忘れてしまうのだろう。すこしばかり画質がよくなっても作品の内容は変わらないと思っていたが、人物の表情や目の動きが実に微細に把握できるので、感情の動きがより掴みやすい。
しかし、古いSFXのシーンでは、ハッキリ見えすぎることがオモチャ臭さを醸し出してしまうところもある。つまり、ブルーレイの時代ではCGやミニチュアを使う特殊撮影はまったく手抜きができないシビアなものとなり、こりゃSF映画を作る方としては大変だ。
当時、TV画質を比較するリファレンスソフトによく使われた作品だ。
何回見ても面白い。