2007年ドイツ制作のB級アクション作品。
主演はドイツでは有名らしいアクション俳優のティル・シュヴァイガー、ハリウッド・アクションでも脇で見た事がある。共演するのが脇役の名優チャズ・パルミンテリ、「ユージュアル・サスペクツ」を思い出す。
要人を守れなかったボディ・ガードが、後になって受けた警護依頼のターゲットが当時の要人を殺した殺し屋。殺し屋は改心して重要な証人になったわけだ。その裏切りを許さないマフィアがしつこく2人を狙う・・そんな話で、さらに意外な人物が共謀者だったりして面白い脚本である。アクションも、始めの掴みからイタリアに舞台を移して結構大掛かりに魅せてくれる。これは掘り出し物かと期待したが、次第にボロが出てくる。それはツッコミ所といった類では無く、魅せ方がダサいのである。せっかく面白い話がヘタな演出で台無しだ。それは敵対するマフィアの描写が呆気なさすぎるので、アクションの山場にテンションが上がらないのだ。襲って来る敵全ての倒され方が消化不良だ。
ラストの締め方もありがちでひねりが無い。この場合なら、オチはボディ・アーマーを着ていて助かった方がいい。一重に監督の力量不足、勿体ない作品だ。