「やっちまった！」スピーカーの背面から出てくるときである。
オイラはオーディオ趣味人なので、機器の背面に入ってあれこれと調整変更している。そのためにはサブスピーカーをどかす必要があり、SPケーブルが容易に着脱できるようバナナプラグで接続しているのだが、その着脱すら面倒で接続のまま移動させていた。案の定、浮いたＳＰケーブルを足に引っかけてしまうのだ。
パキッと言う音がして己を呪った。VFAタイプのバナナプラグが半分ほど折れてしまっている。この失敗は以前もやっており、反省して書き込んだというのに懲りないバカ者である。（2021-05-16 端末処理の是非 参照）このまま使えない事もないが、完全に折れると端子の穴から出すのが困難となるだろう。通常なら捨てるところだが、このVFAバナナはリン青銅にロジウムメッキをした高級品で、なんとか修理できないかと思案することにした。
さてどうしようか。一番簡単なのが瞬間接着剤を使う方法だ。しかしどのメーカーのものも、メッキ面には不適とある。折れた断面は銅の地金なのだが、接合面積が少なすぎてダメだ。そこで、ハンダ付けしてみようかと思い立った。
こんな細かいハンダ付けは初めてだ。還暦のオイラにはキビシイので100均で2倍の眼鏡ルーペを購入し、息を凝らしてチャレンジである。ロジウムメッキにハンダが付くのかも分からなかったが、なんとか亀裂面を塞げたようだ。そして、余分な盛りをヤスリで削り完成。抜き差ししてみて問題無さそうである。
今回、完全に折れていなかったのでなんとか対処できた。これから背面に入るときはプラグを抜くようにしよう。
