2016年製作の実話に基づいた伝記映画。
本作は予備知識無しで観ると失敗する作品である。オイラもその一人で、題名の雰囲気から「久々にB級冒険活劇でも観るか・・」と、軽く観始めて失望した一人である。
この主人公は外国では有名人らしく、その後の冒険活劇の元ネタの人らしい。でも実話となると夢物語にするわけにもいかず、冒険よりも当時の世相の中で己の野心と家庭の話がじんわりと続く。まるで朝ドラの総集編を観ているような作品だ。
主演はチャーリー・ハナムで、ロバート・パティンソンやトム・ホランドが共演している。監督はジェームズ・グレイなので、アクション活劇であるはずがない。後に「アドアストラ」というA級SF駄作を披露してボロが出ている。
そもそも伝記映画は派手なアクションとは無縁だ。しかしアマゾンの失われた都市を探す冒険の記録が有るわけでもない。ならばもっとスリルに溢れた展開と、壮大な演出があってもいいわけで、それもしないで何とも地味に煙に巻くクライマックスは何じゃと言いたい。批評家の評価が高いという「ツマラナイ証」も先に知っておくべきだった。さすればこんな作品はスルーしていたものを。
上映時間も長く、どこから見ても対象外の作品である。