シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ヒトラーを殺し、その後ビッグフットを殺した男

 2018年制作のB級アクション作品。

 これはまた、評価に難儀する作品だ。市場ではかなり好意的に受け入れられているようだが、天邪鬼で古い人間のオイラは嫌いである。主人公の老人を演じたのがサム・エリオット、実に懐かしい。そして、製作総指揮にダグラス・トランブルとは・・しかしそれほど特殊効果を表に出していない。

 内容は、題名の通りで原題もそのままである。話はしがない老人の回想が半分以上を占める。目的もない老人の日常から突然過去の話となり、また突然現実に戻る。こうした展開は珍しくないが、私的にウンザリしてくる。ただし、過去の回想の内容はいい。ヒトラーを追跡して暗殺に成功した名も無きヒーローの若かりし思い出だ。これだけで良い映画ができそう。なのにである・・

 なんでビックフットなんか持ち出して、テイストの異なるモンスターパニック風情に路線変更するのか?それも映画の半分以上を過ぎてからだ。「フロムダスクティルドーン」の真似か?しかもその戦いがクライマックスではなく、過去の恋人との別れの回想を挟んでしみじみと終わる。何じゃそれ?低俗なビックフットの話は必要ないではないか!

 この脚本はまったく理解できない。眠たく地味で重厚な作品に対するアンチテーゼであろうか。または、名作より派手な娯楽を欲するオイラのような低俗な人間への揶揄のつもりなのか。大変不愉快な意図を感じる作品だ。


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