シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神

 2018年公開のB級ファンタジー映画。

 北欧神話を元に、毒の無いファミリー映画として低予算で仕上げた作品で、本国ノルウェーではかなりヒットしたらしい。しかしノルウェーという国では、映画という文化は最近始まったのか?と勘繰るほど稚拙な出来である。

 トロール(もはや御馴染みの妖精)にさらわれた王女を助けようと、ヘッポコ3兄弟の農民と異国の傲慢な王子が争いながら大団円に向かって予想通りの展開を歩む。それ自体は別に悪くない。ディズニーも認めそうなファミリー映画の王道だ。それに、拾ったガラクタが怪物退治のアイテムとして伏線にするのも古典的でよい。しかし、何かありそうで何もない展開が続き、あまりにも意外性が無い話に大昔の映画を観ているようだ。ノルウェーではうけるのかもしれないが、米国や日本のマセガキは鼻で笑うだろう。

 それでもしっかり作り込んであれば問題ない。それがダメだからバツなのであって、早い展開の割にダラダラと進み、起伏や緊張の無いヤリトリと間の悪いカット割りが目につく。これは、話が早いくせに無駄が多くて間の悪いヘタクソな漫才に似ている。また、ファミリー映画としても呆れるツッコミどころがあり、脚本そのものと編集の力不足が露呈した作品で、どれだけヒットしようが私的には駄作だ。


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