シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ウィーン アコースティクス Haydn JUBILEE

 ハイドン ジュビリーは、ウィーンアコースティック30周年の限定品として2019年の9月に発売された。懇意のショップにも入荷したが、店長は箱から出さなかった。日本では200台限定なので、展示品を鳴らす余裕はないということだった。それが、極上の中古品が入荷して試聴コーナーに置かれているではないか。こりゃ聴くしかない。

 実物は高級感バツグンで、ピアノフィニッシュに目立つ傷もない極上品らしい。駆動するのは、マランツのSACD30nとMODEL30のコンビだ。自宅から耳タコCDを持参して聴いてみた。

 一音が出た瞬間、これは音も極上だと感じた。とても滑らかで美しく優しい・・それでいて言うべきところは上品に語ってくる。腰回りに膨らみがあり、声に色気がある。まさに男が惚れる理想のオナゴである。上品なので、シャカシャカとせわしなく動くことは得意としない。キレとスピードを求めるフュージョンやロックは、「ごめん遊ばせ」である。これは小編成のクラシックや女性ボーカルを聴くためのスピーカーだ。

 でも、スタンドを変えれば化ける気がする。現状では、ビクターの小型ウッドコーンスピーカー専用スタンドに乗っているが、踏ん張りが今一つで低音が膨らんでしまうようだ。おそらく、TAOCあたりの鋳鉄スタンドにベタ置きすれば全域で芯が入って締まりが効くだろう。

 これは定価でも安すぎる利益度外視の限定品だったので、この中古価格ではすぐ売れてしまうだろう。連結できる専用スタンドがあって、ピアノフィニッシュでなければ、オイラも迷わず買ったところだ。

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