シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬

 2011年公開のローワン・アトキンソンによる007パロディ作品第2弾。

 以前、第3弾の「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」についてレビューした。あの7年前に作られた作品で、弩派手に笑わせてくれた第3弾と比べると味付けが随分違う。なんというか・・結構まともに007のパロディになっていて、「私を愛したスパイ」と「ユア・アイズ・オンリー」の違いのようなものを感じる。もちろん、本作は後者だ。

 コメディとして笑いどころがシッカリしている中で、ちゃんと007のスパイ映画に見えるのだ。ユニークな新兵器も楽しく、ギャグ化していない笑いがハード・コメディを印象付ける。昔の007がハードなスパイ活劇から派手な演出になっていったのと似たものを感じた。

 共演者として、女上司が「Xファイル」のジュリアン・アンダーソンで、最後まで味方の恋仲がロザムンド・パイクというのがいい。特に、「ダイ・アナザー・ディ」で裏切者としてデビューしたロザムンド・パイクは、脚本を読んでニヤけたことだろう。

 意外なのは、派手になった第3弾より遥かに高い製作費を投じている事で、どこに金が掛かっていたのかよく分からない。第3弾は爆笑モノだったが、これはリピートしても同じレベルの笑いを誘う作品だろう。


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