シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

CEC TL3 3.0 の調整 (クロックその2)

 借用した2本のデジタルケーブルは、素性を調べる前にまず試聴した。分かっているのは、SAECのDGI-4000Mk2とDHLabsのD-750には価格差が倍以上あることだけだ。しかし、この世界で価格差なんてほとんど意味はない。よって、安い方のD-750が気に入ればそれに越したことはない。リファレンスは、古かろうがエクスカリバーとなる。

 まずはDGI-4000Mk2から。ここまで変わるか‥と言わせるほどの違いを魅せる。雑味が消えてSNが高いのが瞬時に分かった。部分的に強調した感触もなく、クッキリして前に出てくるタイプだ。全域で厚みがあって静けさがあるが、音場は広い方ではない。トータルでさすが高価なのも頷ける。

 そしてD-750に繋ぎ変えた。ボーカルを聴いた感じではさほどDGI-4000Mk2と変わらず、価格が倍も違うならこっちでいいかと思わせる。しかし何か引っかかるので、ヴァイオリン協奏曲を聴くと大きな差をみせた。D-750は高域が明るく低域に量感があって、ドンシャリ傾向なのだ。音場には高さがある。

結果、オイラはDGI-4000Mk2を導入することに決めた。そして、2本の素性をググってみると、共に現行商品らしい。D-750はどうもスタジオ御用達で、銀コートした単線を使っているようだ。それにしては個性的な音である。DGI-4000Mk2はPCOCC-Aの単線らしいが、発売が2017年というのに疑問を持った。PCOCC-Aは2013年に供給が絶たれたはず。SAECならMk2化するに際し、新導体のPC-Triple Cを使うはずでは?現に他のラインナップは全てPC-Triple Cなのだから。どうも、最終在庫のPCOCC-Aをかき集めて商品化したらしく、この話には趣味性豊かな拘りを感じる。

 贅沢を言えばBNC端子の仕様が欲しいのだが、試聴しての決断ほど確かなものはない。事実、エクスカリバーには戻れない大きな差があった。

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 7月17日アップの画像と4カ所変わっている。分かるかな?