シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

シックスエレメント その5

 シックスエレメントのシリコンリングは比較的安価なアクセサリーだが、その効果は本質的な改善の方向だと実感できた。こうなると止まらない。

 DACとプリ間のRCAケーブルにも装着してみたくなり、R-755 3D Quantum Ringを追加で買ってきた。これで4つ目である。さっそくプリに接続されたプラグに装着して聴いてみよう。

 有意差を感じられない・・おそらくさらにSNが向上しているのだろうが、僅かなSNアップは気合を入れた試聴でも分かり難いものだ。ところが、もっと分かりやすいはずの音圧アップすら感じられないではないか。信号系のラインには効果に限界があるのかもしれない。では場所を変えてみるか。

 パワーアンプの電源インレット手前に付けてみる。ここには、電源ケーブルとの間にアースラインノイズフィルターが介在しているので接点も多い。すると、先入観と異なる違いがでた。

 すこぶる音の分離が良く、聴いた事のない細かな余韻が表れたのだ。低音のキレがよく、とにかく静か。底知れず奥行きが深くなり、クラシックの音場感に高さが戻ってきている。(戻ったというのは違うか・・)しかし音圧がアップした印象は無い。パワーアンプに使えばエネルギーが増した感じにでもなるか思ったのだが・・これは整理しないと混乱してきた。

 以前の音圧がアップした印象は錯覚ではないか。SNが向上したのは事実だ。併せて、音の切れ込みや立ち上がりが向上してDレンジが広くなったため、音が大きくなったような感覚になったのかもしれない。無音から瞬時にクリアな音が表出してくると、そこに意識が向いてしまう。比較試聴は、音楽は聴かず部分的な音に集中するのもいけない気がする。

 思い直して肩の力を抜き、リラックスして耳タコ盤の音楽に身を寄せると、とても実在感が高い歌声とステージ感に鳥肌が立った。聴き飽きたはずなのにである。これが答えかもしれない。耳をそばだてて身構えていては、木を見て森を見なくなると反省したい。