シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

CHORD CODA

 コードという会社は、別格ともいえる先進の技術と発想でハイエンダーの心をつかんでいる。今でもCDの再生をあっと驚く技術で展開して、ハイレゾ時代に立ち向かっている旗手なのだ。2017年に発表されたBlu MkⅡというコンパクトなトランスポートは、その代表作品だ。

 そのBlu MkⅡの前身であるBluを、日本向けにシンプルな外装で発売したのがCODAであり、その中古品が懇意のショップに出てきた。正規輸入の極上品で、試しに店頭でアキュのDP-700に繋ぎ、その実力を拝見してみた。するとDP-700の内蔵トラポを明らかに上回る音質に舌を巻いた。音のコントラストの再現が桁違いなのだ。これは自宅で確認したくて抑えられん・・という訳で、持ち帰ってマランツのSA11S2のデジタル出力端子からCODAに繋ぎ変え、息を飲んで試聴し始めた。良ければ買う気なのだ。

 まずは、シンプルに44.1㎑出力でDACに同期させて聴く。一聴して音が古いと感じた。ナローなのではなく、音がすべて前向きに迫り、奥行きが浅いのだ。設計が1999年当時の技術なので仕方あるまい。ただ、やはり音の濃さと力感は素晴らしい。そんな感想を持ちながら、88.2㎑出力に切り替えてみた。これはマランツのCDPでは出来ない機能だ。

 パっと音が広がり、高域の間接音が美しく再現されるのがよく分かる。ある意味、今までの自宅の音に近い。試聴盤を何枚か入れ替えると、44.1㎑出力のときの濃密さが薄まり、低音が軽いのが気になってくる。これは一長一短だなあ・・

 どうも自宅に置こうという欲求が湧いてこない。しかし試聴はまだ終わらない。これまではCODA単体の能力を試しただけで、本番はこれからなのだ。    ~つづく~

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