その後、LXV-OT9を通して様々な曲を再生し、補正値を決定した。その結果、55㎐4dB+、220㎐2dB+、14k㎐2dB+に落ち着いた。面白いのは、この補正カーブから見ると中抜けした音になりそうなのだが、聴感上は逆にボーカルがクッキリと立体的に浮かび上がってくることだ。
当初は微妙なレベルだった真空管のハーモナイズ効果も、ディスクによってはとても魅力的な味を醸してくれるのが分かり、ネガティブな側面が見つからない。結果、この格安グライコキットは我が家のシステムで常用することにした。
そうなると、趣味人が次に思う事は、もっとマシな支えとシャーシを補強すればさらに良くなるんじゃないか?という妄想だ。ということで、適当に見合ったもので振動制御してみる。まずここで大事なのは良し悪しではなく、こんなことで音が変わるのか否かだ。
これが微妙に音が変わるから面白い。積極的に振動を抑え込むと、精度を高める方向でクッキリ感が高まるのが分かる。しかしそれが好ましいかはディスクにもよる。通常は精度が高まる方がいいに決まっているが、女性ボーカルなどでは心地よい柔らかさもあっていい。また、この程度の対策では押さえつけたようなネガティブな印象はない。
LXV-OT9は価格的にシャーシにまで気を使っていない。ゆえに手を加えればそれなりに反応が返ってくるということだろう。これは楽しい。(┓^ω^)┛
とりあえず、安定感で鉛板のサンドイッチを採用。