オーシャンズ・シリーズの最新作が地上波で放映された。
オーシャンズ11に始まり、12,13と大ヒット。しかし主人公のダニー・オーシャン役をジョージ・クルーニーが卒業したいと希望したため、先行きは厳しくなった。そこで彼の妹を主人公とした女性版が作られたのが本作だ。
シリーズに違わず、豪華な俳優陣で息の合った泥棒大作戦を楽しく魅せる。主役のサンドラ・ブロックはまさにハマり役、クルーニーの妹という設定も、「ゼログラビティ」の共演もあってか違和感無しだ。ケイト・ブランシェットは明らかにブラピのポジションで、今までの女王様キャラとは違った魅力を魅せている。
他のメンバーも個性的で分かりやすい。美女ばかりではないが、濃いキャラが集まっているのが楽しさを倍増している。そして、宝石を完璧な計画の下で見事に盗み出し、恨みのある男に罪を着せる展開も爽快。それを追求するのも警察ではなくて、腐れ縁の保険調査員である点もユニークだ。犯罪に対するスタンスが違う。
総じて、ビール片手に楽しく観れるエンタメである。まあ、泥棒一味全員がセレブな会場のスタッフに潜り込んでいる流れが都合良すぎではあるが、ヤボはやめとこう。