シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

管球式グライコ・キット 製作~試聴

 買ってきたグライコ・キットはすでに基盤が出来ており、それをケースに収めるだけの簡単な工作だ。ドライバー2本で作れる。ただし、タッピングネジでケースを組むので、適切なサイズのしっかりしたドライバーが必要。製作時間は1時間以内にできる。オイラはタッピングネジに慣れておらず、力の入れ具合が分からなくて手こずった。工作に馴れた人なら30分掛からないだろう。完成して電源を入れたとき、真空管が赤く灯ってホッとした。

 さあ、音出しだ。接続はプリのレコーダー端子を利用する。録音機器は無いし、直列には入れたくないのでこれがベストである。ケーブルは、プロケーブルで買った硬派なベルデンの88760を使う。まずはいつもの音と、グライコ機能をオフにしてLXV-OT9を通した音との比較だ。新品の慣らし運転がどの位必要か分からないので、CD2枚流し再生した後に試聴した。

 これは優秀だ!僅かにゲインが下がるが、劣化した印象はない。この状態は真空管を通したハーモナイザー的な効果があると思われる。しかしそれが実に微妙なレベルで、ほとんど音色に変化は認められない。演奏のフォルテな部分で、高いテンションがエッジを優しく丸めた感があり、聴きやすいのは噂通りである。予想外なのは、音像はよりコンパクトに凝縮して高密度な点だ。これは、出入口に使っているベルデン88760が影響しているかもしれない。

 次に、フラットの状態でイコライザースイッチを入れてみると、これ又さらに優秀だ。まったく変化が感じられないぞ。スイッチングのショックノイズも無い。イコライザーの欠点と言われる挿入損が本機にはほとんどない。僅かなゲイン低下だけだ。これは本格的にシステムに組み入れて使える気がしてきた。  ~つづく~

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