2018年公開のＢ級ＳＦ作品。脱走した軍事用ロボット犬とバイク乗りの青年との交流を描く・・となれば、筋書きは読めたなと思った。
まず、ダメダメから書こう。いくら製作費が無いといえど、あまりにも展開にスピードがない。ダラダラと金持ち対貧乏、男と女、の青春物語が展開する。いつまで経ってもロボットが出てこない。これは、もったいぶった監督の演出ではなく、あきらかに予算上の問題だろう。
やっと、ロボット犬が出てきて面白くなるかといえば、単に隠して置くだけ。主人公の小柄な彼女はチョット魅力的。憎らしい金持ちボンボン息子は、ロボット犬を火炎放射器でグロッキーにする。最新軍事用メカがそんなことでいいのか？また、そのロボットを主人公と彼女のカップルが直してしまうとはどんなメカなんだ。最後はもちろん、軍事機密回収部隊とわんちゃんの対決。さまざまな武器を持っているのに、あっと言う間に捕獲されて自爆モードでドカン。そこまで予算が無かったのか。
それでも見通すと、ベースを青春映画にして一応のまとまりを魅せている。優しい人間に感化されて、良心を学んだデータがネットに生き続けるオチは良い。この新人監督は、低予算の中で表現したいものを割り切っているようだ。
