シマの遠吠え (新生)

シマの遠吠えが新生しました。 でも内容は変わらず、素人オーディオ感、SFやアクション映画の感想を軽いフレーズで書き込みます。

チア☆ダン

 日本の女子高生チームがチアダンスで全米制覇した実話の映画化。
 題材を聞いて、すぐにウォーターボーイズスイングガールズを思い出す。二番煎じであろうが三番であろうが面白ければいいのである。しかし、監督は江口寿史ではない。そこに一抹の不安が過ったが、それは的中した。
 あの江口寿史流の笑いのセンス、間の取り方は欠片も無く、前半にちりばめた笑いネタはどれもシラケ鳥である。そして、中盤以降は昭和の熱血根性スポコンドラマであり、ラストは実話どおりの大団円という展開。つまりこれは、これから高校生になっていく小中学生をターゲットにした作品であって、広瀬すずや中条あゆみのへそ出しルックをニヤケて見るオヤジのための作品ではないのだ。そう思えば納得のブレのない作風である。あらゆるシーンが大袈裟な演出であり、サイドストーリーも加えず、主人公たちの成長する姿だけをずっと追っていく。子供が観て素直にストレートに心へ響くように作ってあるのだ。
 また、実話であるため、派手な演出を避けねばならない制約もあるだろう。そんな意味でオイラはまったく満足できなかったが、中途半端ではない真摯な作品だったと認めたい。満足できない理由は、やはり似た題材で映画としての面白い造りを江口監督が披露しているからで、子供向けならそう予告しておいてもらいたいと思う。

 土屋太鳳ちゃん主演でTVドラマ化されるという。普段TVドラマは観ないのだが、太鳳ちゃんなら観ようかな・・
実はオイラ、彼女には第2の志穂美悦子になってもらいたいと思っている。