2016年公開のB級ゾンビ・アクション作品。
オイラはゾンビ映画を好んで観る事はない。なぜならそもそもの発想が幼稚で品が無い存在なので、作品が面白くなり難いからだ。
オイラが最も多く観たゾンビ映画は「スリラー」だ。まあ、これは目的違いなので例外とすれば、「バイオハザード」シリーズと「ワールド・ウォー・Z」が代表的だ。それ以外はほとんどB級スプラッターホラーだと思う。本作はそんな中に埋もれた一品で、ユーチューブなどの情報でやけに評判がよいので観ることにした。
推薦する有識者もいるほどなので期待して観たのだが、どうもハードルを下げ過ぎたようだ。しょせんゾンビ映画である。本作は作り手のゾンビ愛に溢れていて、暗闇で誤魔化す気はさらさら無くアイディアが新鮮だ。こんな展開も有りか・・と感心させられる。ただ低予算でまとめる縛りは理解するとして、クライマックスはもっと核心に向かって盛り上げてもらいたい。また、この監督は自分が見せたい映像以外は関心が薄いようで、設定に疑問がある。
これは、先日起こった流れ星が地球規模のゾンビ化の原因・・という設定なのか?それにしては主人公達がゾンビに慣れ過ぎており、完全武装が用意周到ではないか。地球規模でゾンビが蔓延して〇年経ち、残り少ない人類がサバイバル生活をしてきた・・という設定なら分かる。しかしそうなると、主人公の平凡で幸せな家庭描写が世界観に沿わなくなる。ゾンビマニアにとっては、もはやストーリーなんて重要ではないのだろう。
本作は映画としては駄作。もし、TVドラマの第1話であるなら疑問が多くて面白そうだ。